センターホームが目指すのは、単に見た目が美しい家ではありません。
何世代にもわたって家族を守り続け、住むほどに愛着が増していく高性能な住まいです。
その理想を実現するために、私たちは家の骨格となる「構造材」の選定基準を、国産材の中でも最も高い水準に高めています。
その厳しい基準に応えるのが、紀州の山で百年以上にわたり木と向き合ってきた「山長商店」の国産材です。
なぜ、私たちは国産材にこだわるのか。
それは、日本の四季を知り尽くした木材だけが持つ、揺るぎない「耐久性」と「健康的な性能」に、未来の住まいの答えがあるからです。

日本は、世界的に見ても気候変動の激しい国です。
夏は湿度が高く、木材の腐食やカビ、結露の原因となり、家の寿命に大きな影響を与えてしまいます。
そして、冬の極度な乾燥も結露の原因となり、建物の構造的な強度を低下させます。
…こうした独特の環境下で家を長持ちさせるためには、輸入材では得られない、日本の風土に根ざした木材の力が必要です。
日本の山で、四季折々の厳しい気候を乗り越えて育った国産材。
これは、高温多湿な日本の環境下で優れた耐久性を発揮する、ということを意味しています。

構造体として使用する木材には、「天然の調湿機能」が備わっています。
湿度の高い日には空気中の水分を吸収し、乾燥した日には放出する―まるで木材が呼吸しているかのようです。
この調湿機能により、家の内部の湿度が適切に保たれることで、カビや結露の発生を抑え、家の耐久性を高めます。
日本の木材が、住まいの寿命を飛躍的に伸ばす。これが、私たちセンターホームが国産材にこだわる第一の理由です。
木材は、乾燥が不十分だと施工後に水分が蒸発するため、収縮やねじれ、ひび割れなどの変形を引き起こし、家の構造的な安定性を揺るがしかねません。
そこでセンターホームでは、採用する国産材の「含水率」に着目。伐採から乾燥工程において、一本一本の含水率を徹底的に管理し、基準値をクリアした木材のみを使用しています。
私たちが提供する構造体は、単なる経験則や目利きに頼るだけではありません。「ヤング係数」と呼ばれる科学的なデータに基づき、柱一本一本の強度をすべて検査しています。ヤング係数は、木材の曲げに対する強さを示す指標です。
こうしたヤング係数の検査により、安定した強度を持つ木材のみを構造体として採用しています。目に見えない住まいの品質を、たしかなデータで証明する。これが、品質にこだわるお客様に、私たちが自信を持って国産材をおすすめできる理由です。
百年以上の歴史を誇る山長商店は、和歌山県・田辺市の紀州の森で、「山から家まで」の一貫生産体制を築き上げた、国内屈指の製材メーカーです。
植林・育林から伐採、製材、乾燥、そしてプレカット加工までを自社で一貫管理。一本の木が住まいの構造材として使われるまでのすべての工程に、職人の手と科学的な品質管理の目が行き届いています。
特に木材の「含水率」や「ヤング係数」などのデータをもとに、JAS(日本農林規格)認定を受けた無垢材だけを厳選。木の強度・粘り・美しさを最大限に引き出す乾燥技術や加工精度の高さは、業界でもトップクラスです。
また、「山林の恵みを通して人々の幸せと豊かさを実現する」という山長商店の理念は、「住む人にとって安心で、一年中快適に暮らせる家」を提供しているセンターホームと深く共鳴しています。
私たちは、同じ志を持つパートナーとして、山長商店の紀州材を採用しています。それは単なる素材の選定ではなく、“住まいの命を託せる木”を選ぶことなのです。

山長商店の木づくりは、単に家を建てるための製材にとどまりません。 一本の木を植え、育て、使い、そしてまた植える――この循環を大切にし、森そのものを未来に残す永続的な林業を実践しています。
こうして育まれた森は、次の世代の豊かな暮らしを支える大切な資源です。私たちは、山長商店の森づくりの思想を共有し、その恵みを最大限に活かした住まいづくりをお客様にお届けしています。
国産材を使うことは、単に家の品質を高めるだけでなく、国内の林業を活性化し、健全な森林を維持することにもつながります。伐って終わりではなく、育て、使い、また育てる。この持続可能な林業サイクルを守ることで、日本の森林は整備され、土砂災害の防止や水源の保全など、私たちの暮らしを支える役割を果たしてくれます。
つまり、「国産材を選ぶ」ということは、未来の住まいの品質を守るだけでなく、次世代の豊かな暮らしと地球環境への大きな貢献にもつながるのです。
輸入材は、地球の裏側から長い時間と膨大なエネルギーを使って船で輸送されます。これに伴うCO2排出量は計り知れなく、気候変動や海面上昇、生態系の変化や水・食糧問題など、私たちの暮らしに大きな影響を及ぼす可能性も大いにあります。
一方、国産材は輸送距離が短く、家づくりにおけるCO2排出量を大幅に削減。地球環境に配慮した、サステナブルな住まいを実現します。


「私たちの家づくりが、日本の森林を守る」―――なんて聞けば大げさに聞こえるかもしれませんが、国産材の使用により国内の林業の活性化を促すことは、健全な森林の維持につながるのも事実です。
伐って終わりではなく、育て、使い、また育てる。
こうした持続可能な林業サイクルを守ることで、日本の森林は整備されます。
整備された健全な森林は、土砂災害を防ぎ、豊かな水を育む…これは、回り回って私たちの暮らしを守る重要な役割になるのではないでしょうか。
「国産材を選ぶということは、日本の森林を育てる」という意味もあります。ご自身の住まいの品質を高めるだけでなく、未来への大きな貢献につながるのです。
センターホームがお届けする住まいは、日本の風土が育んだ最高の国産材と、それを科学的に裏付ける徹底した品質管理、そしてその素材の力を最大限に引き出す確かな施工技術が融合して完成します。
その中核を支えるのが、百年以上の歴史を誇る山長商店の紀州材です。
山長商店は、森づくりから製材・加工まで一貫して管理することで、強度・耐久性・調湿性に優れた木材だけをお届けしています。この確かな素材と理念を共有することで、私たちは住まいの品質と安心を、お客様に自信をもって提供できるのです。
価格だけでなく、10年後、30年後の安心や快適さまで見据えた住まい。それが、山長商店の木とセンターホームの技術が融合して生まれる、本物の国産材の家づくりです。ぜひ実際の現場や構造見学会で、その目でたしかめてください。
私たちは、お客様と対話を重ねながら、家族の未来を見守る世界に一つだけの住まいをともに創り続けます。